HOLLY STUDIO · ANALYZER GUIDE
数字が何を意味するか、
ここだけ見ればOK。
このAnalyzerは「単体音源の状態を見る」と「修正前後の違いを見る」の2通りで使えます。数値を良い/悪いで決めつけず、何を表す数字かを掴むのがコツです。
Integrated LUFS
曲全体を通した「感じる音量」の代表値です。数字が0に近いほど大きく、よりマイナスなら小さめです。用途ごとに納品基準が違うため、万能な正解値はありません。
Max Momentary / Short-term
Momentaryは約0.4秒、Short-termは約3秒の短い区間で見た最大ラウドネスです。「一瞬だけ飛び出す」「サビだけ大きい」を見つけるのに向いています。
LRA
Loudness Range。曲の中で音量感がどれくらい動くかの目安です。大きければ抑揚が広く、小さければ音量感が比較的一定です。
True Peak / Sample Peak
Sample Peakはデジタルサンプルそのものの最大値。True Peakはサンプル間で発生し得るピークまで推定します。0 dBTPに近いほどピーク余裕が少ない状態です。
Crest Factor
ピークと平均レベルの差です。大きいほど瞬間的なピークが残り、小さいほど平均的に密度の高い音です。大きいほど良い、ではありません。
Stereo Correlation
左右の似かたを -1〜+1 で表します。+1に近いほど左右が似ていて、0付近は広がりが強め。マイナス側が長く続く場合はモノ再生時の減衰を確認します。
M / S RMS
Mは中央成分、Sは左右の差=横方向の成分です。SがMに対して大きいほど、一般にステレオの広がりが強い傾向があります。
DC Offset
波形の中心が0からずれていないかを見ます。通常はほぼ0%が自然です。大きな値なら素材や処理系を確認するきっかけになります。
Realtime Spectrum
再生している音の周波数バランスです。左が低音、右が高音。AならAだけ、BならBだけ、DIFFERENCEなら差分音だけが動き、STOPすると最後の形を保持します。
Offline Average Analyzer
瞬間ではなく曲全体・指定範囲の平均的な周波数バランスです。低音が全体として増えたのか、高域が落ちたのか、といった傾向を見るのに向いています。
RMS / Max Difference
A−Bの差分がどれくらい残るかを示します。小さいほどAとBは近い状態。ただし時間位置や音量が少しズレただけでも大きくなるので、必要ならAuto AlignやLUFS Matchを使います。
Match
差分量から見た簡易的な近さの指標です。100%に近いほど似ています。音楽的な「良さ」の点数ではなく、変更量を見るための数字です。
B − A の Δ
Δは「BがAからどれだけ変わったか」です。Loudness Δ +2.0 LUならBの方が約2 LU大きく、True Peak Δ -0.5 dBならBのピークが0.5 dB低い、という読み方です。
Auto Align / LUFS Match
Auto AlignはA/Bの時間位置を合わせます。LUFS Matchは音量感を揃えます。「音量が上がったから良く聴こえる」を切り離して音質差を聴きたい時に便利です。
最初はここを見る
① 音源をAへドロップ → ② MASTER ANALYZE → ③ Integrated / True Peak / LRA / Correlationを見る → ④ 必要ならAVERAGE ANALYZEで全体の周波数バランスを見る、で十分です。
修正前A・修正後B
① A/Bを読み込む → ② A/Bを聴く → ③ 必要ならAuto Align → ④ 音量差を消したい時だけLUFS Match → ⑤ Difference → ⑥ MASTER ANALYZEとAverageで数値・帯域差を確認、がおすすめです。